こんにちは、Kazです。
この記事では、GA4のエンゲージメントを用いて、
- なぜか上位表示できない。
- なぜか順位が急落してしまう。
- なぜか広告RPMが低い
この辺に課題を感じている人がどのように改善・対策を考えていけばよいのかを解説します。
ライバルに勝てない、インデックスされない、上位が取れない理由に、「なんとなくそうなる」なんてことはあり得ません。必ずなにか理由があります。
その理由を突き止めるために、今のあなたには「エンゲージメント改善」が必要なのかもしれません。
以下は僕のAI記事への見解ですが、良ければ読んでみてください。
GA4のエンゲージメント時間とは?
まずGoogleの定義によるエンゲージメントとは、
「サイトやアプリに対するユーザーの操作です。」
となっています。
「は?」ですよね。
ちょっと何言ってるかわからないので意訳すると、
という解釈で概ね間違いありません。
もう少し噛み砕くと、
となります。
ユーザーが価値を感じるサイト=広告主にとっても価値があるサイトと捉えることもできますね。
エンゲージメントは、いうなれば顧客満足度を理解するための一つの指標ということです。
【※補足】
ページの有益性、ユーザーからの支持を可視化する数値として、GA4では「エンゲージメント」という数値が用意されています。
この数値は以前のUAでは滞在時間とか離脱率・直帰率、と言われてましたが、それらは新システムに移行して廃止となっています。
エンゲージメント時間の計測基準は3つ
既存のサイト解析ツールって、「見てないけどサイトのページを開いてても、“滞在”としてカウントして満足度評価に組み込んでいたんですよね。
でもそれって操作できてしまう、不正確な定義なわけで、「ユーザーにとって有益なサイトかどうか」を判断する数値としては不十分でした。
そこで、
- ユーザーが10秒以上セッションを継続した場合
- コンバージョンイベントが発生した場合
- 2ページ以上閲覧した場合
GA4では、この3つの中の1つを満たしたページに対し、
《エンゲージメントが発生した=読者はあなたのサイトを興味深く感じた》
とみなすようになっています。
ページ・サイトのエンゲージメントがもたらす効果
さてここからは僕の推測です。
Google公式のアプリがそれを満足度と図る定義としたのであれば、エンゲージメントが高いサイトは検索結果のページにおいて優位に立てるばかりでなく、
『広告の出稿主にもメリットが高いサイト』とみなすのではないだろうか、と考えています。言うまでもなくGoogleの一番のお客さんは広告主ですからね。
よってエンゲージメントの良し悪しは、
- 検索順位
- 広告単価
のいずれにも関係すると考えられます。
もっともアドセンス収益に関してはターゲットの属性やクリック率も関与するだけに単純な話ではないと思いますが、
「大して読まれもしないパブリッシャーに高単価な広告を任せるか?」といえば、普通のビジネス感覚で言えば「NO」でしょう。
エンゲージメント数値の目安は?
じゃあ、
具体的にどれくらいの数値があれば「エンゲージメントが高い」と言えるのか?
まずは以下を御覧ください。
これは僕のテストサイトのレポート画面です。
平均して4分47秒、あとは個別の記事ごとのエンゲージメント時間は3分~6分ほどとなっています。
これは「ただ開いている状態」ではなく、先述した通り、
- ユーザーが10秒以上セッションを継続した場合
- コンバージョンイベントが発生した場合
- 2ページ以上閲覧した場合
がカウント基準となるため、実際にスクロールしているユーザーのみがカウントされているはずです。
なお2023年12月のサイトのAdSenseRPMは平均432円と、そこまで高いわけではないですが、300~500円が安定している状態。
AdSense単体でこのRPMなので、他社広告と組み合わせれば500~600円台が見込めそう。これは悪くない数字だと思います。
n=1なので統計上の効力はないにせよ、実態としてエンゲージメントが4分台であれば、「コンテンツの方向性は間違っていない」と自分なりの仮説を持つことができますね。
どのくらいが良いのか、についてはGoogleも公開してませんし、ネットにも「トレンドサイトはこれくらいだね」という答えも落ちていません。
でもこんな風に数字で見ると、サイトの有益性・評価はある程度可視化できますし、改善ポイントも見つけやすくなりますね。
なおこのレポートは、
でたどり着けます。
直帰率を確認するためのレポートのカスタマイズ手順
レポートのカスタマイズを行えば直帰率やエンゲージメント率なども追加できます。これらはユーザーがどの程度エンゲージメントしたかの比率を示します。
なお直帰率とエンゲージメント率は表裏一体の数字で、
を指します。レポートにはどちらか片方の追加でもOKです。
具体的には以下の画像の部分を参考に追加されてみてください。
エンゲージメントを用いると改善課題が見つけやすくなる。劇的に。
というわけで、
自分の記事、サイトが現在、どれくらいのエンゲージメントなのか?を知ることが大事だよ、というお話でした。
エンゲージメントが高ければその方向で進めていけばOK。低ければ改善と、収益やPVに対する日常のリアクションが明確にしやすくなる。ここはSearch ConsoleのページCTRも組み合わせると、よりサイトの健康診断がしやすくなります。
例えばエンゲージメントが低い記事があったとして、
→記事構成が悪いのか?
→検索意図を満たせていないのか?
→関連ページがないから?
→重複記事とみなされている?
→タイトルが悪くてクリックされていない?
など、色々と問いを立てやすくなります。で、可能性が高そうなものから消去法で改善・検証を施していけば良いわけですね。こうやって、自分の力で課題を見つけることができるようになれば、記事作成の精度や技術は自ずと向上していきます。
エンゲージメントは定期的にチェックを!
しエンゲージメントを知ることは、書いた記事の「評価」を知ることでもあります。
ライバルを超えていくためには、やはり定期的にチェックしておくべきです。
特に、
なぜが順位が上がらない
なぜか圏外に飛んでいく
なぜか広告RPMが低い
みたいな漠然とした課題を抱えているとき、何から手を付ければ良いのか、、
途方に暮れる前に、エンゲージメントを見て課題を考えてみましょう。原因も分からず古い記事を削除するとか、方向性もわからずリライトをかけても効果を実感するのは難しいです。疲弊します。
しかしエンゲージメントとして数値化すると、どの記事がサイトを牽引していて、どの記事がサイトの足を引っ張っているのかが一目瞭然でわかります。
そして、「なぜ、エンゲージメント(興味関心)が高い/低いのか」を自分なりに考えてみて、次の記事作成に活かしていけば、着実に一歩前進することが可能となるはずです。
それでは!
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