内部リンクを正しく活用するためのセブンルール

質の高いコンテンツを作り上位表示させる上で、内部リンクを正しく貼ることはSEO対策の中でも特に重要です。

内部リンクとは、記事内にある関連記事だけではなく、ヘッダーやフッター、サイドバーにある「サイト内コンテンツへのリンク」すべてを指します。

しかし、その重要性は理解しているものの、『なんとなく』で内部リンクをベタベタ貼ってしまっているブログは意外と多いと感じます。

大切なことは、「それはユーザーのためになるのか?」を常に問いかけることです。

難しく感じるかもしれませんが、いくつかのカンタンなルールさえ守れば内部リンクは正しく活用でき、ユーザービリティ・SEOの両面で効果が期待できるでしょう。

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内部リンクを活用するセブンルールがこちら

内部リンクを設置する上で重要だと思われる要素をチェックポイントとしてまとめました。

内部リンクを正しく活用するためのチェックリスト
  1. TOPへ戻るための内部リンクは設置しよう
  2. 目次は必ず設置し、隠してはいけない。その理由について
  3. 関連記事を選ぶ基準は「ユーザー目線」を意識する
  4. リンク先の記事について文脈の前後で説明しよう
  5. 目次上や記事下に闇雲に関連記事を貼らない
  6. テキストリンクとブログカードは特徴を理解して使い分ける
  7. サイドバーや記事下に余計な内部リンクを設置しない

正しい内部リンクの貼り方を学び、検索ユーザーと検索エンジンに最大限の魅力が伝わる工夫をしていきましょう。

1つずつ解説していきますね。

TOPへ戻るための内部リンクは設置しよう

一通り記事を読んでくれたユーザーの中には、「TOPページも見てみようかな」と考える人もいるかもしれません。

ワードプレステーマ「SWELL」であれば、ヘッダーのサイト名をクリックすれば自動的にTOPページへ飛ぶように設定されています。

しかしその他のテーマを使っている場合は手動で設定する必要があります。

JINのカスタマイズ設定の例

グローバルメニューでHOMEを追加するか、カスタマイズメニューでヘッダー画像のリンク先URLでTOPページを指定しましょう。

目次は必ず設置し、隠さないこと

WEB記事の目次は、訪れたユーザーが「求めている情報がこの先にあるだろうか?」を確認するための重要な判断材料です。レストランで言えばメニューの役割を果たすとても大事な内部リンクです。

こちらもSWELLであればh2タグの数に応じて自動的に生成されます。

SWELLのカスタマイズ画面

その他のワードプレステーマを使用している場合は、別途プラグインをインストールして用意する必要がありますので、Table of Contents PlusやEasy Table of Contentsなど更新頻度が高いプラグインを利用すると良いでしょう。

ただし、環境によってはテーマと競合してうまく表示されない場合があるため、ご自身の環境に合ったプラグインを導入して下さい。

目次を隠してはいけない理由

目次は設定で開いておくか閉じておくかを選ぶことができますが、隠さずオープンにしておきましょう。

「長くなるとユーザービリティを損ないそうだから」という理由からか、隠しているブログをたまに見かけます。

しかし実際に検索するユーザーにしてみれば「いちいちタップしないと記事の概要がわからない」ことに小さなストレスに感じます。

これは、「すいませーん!」と大声出さないと注文を取りに来ないお店と似ていると思います。

また別の要因として、Googleもまた『ユーザーにとってそれが重要なものであれば、隠すべきではない』と明言しています。

先に述べたとおり、目次はユーザーにとって記事を読むかどうかを決める重要なコンテンツです。

「時間を無駄にするかしないかの境界線」と言っても過言ではありません。

一般的に言えば、もしそのコンテンツが本当に見えなかったとしたら、そのコンテンツを重視することに意味があるかどうかを言うのは私たちには難しいということだ。それ(隠されているコンテンツ)が、動画だろうがリンクだろうが画像だろうが関係ない。

基本的にはずっと前からやってきたことだ。

本当に重要で関連性があるコンテンツなら、必ず実際に見えているようにしたほうがいい。

「隠れているんだったら、ユーザーにとっては本当はそんなに大切なことではないんじゃないか? だったら重要視すべきじゃないかもしれない」こんなふうに私たちは考えて、(求めているコンテンツをすぐに見つけられずにユーザーが困惑するのを)多少なりとも先手を取って回避しようとしている。

ユーザーに対して本当に重要なものだと考えるなら、そのページにユーザーが来たときに必ず見えるようにしておくか、あるいはページを分けられるほど重要ならページを分けて、そのページで見えるようにしておくといいかもしれない。

本質的に補助的な情報で、そのページやコンテンツについてもっと詳細を知りたいと思うユーザーだけが見るものだったら、タブにしたり「詳細を読む」のようなリンクに隠しても問題はないだろうとは思う。

しがたって、どちらか片方にする必要が常にあると言うつもりはない。

そのコンテンツがどのくらい重要なのか、すぐに見えるようにしておいたほうがいいのか、それほど重要なものではなくもっと知りたいユーザーだけが見ようとするものなのか、こうしたことを考えて判断するといい。

海外SEOブログ

目次は「補助的なコンテンツ」ではなく、タイトル→リード文→と流れて記事の信憑性を確認する主要なコンテンツの一部であると考えるべきです。

あともう一つ。

強調スニペットを検索結果ページに載せてもらう場合も、検索エンジンは目次や見出しを参照しています。より整理された情報の重要なコンテンツとして目次が機能していることは間違いないと考えています。

というか、読みたい本の目次が
「袋とじになってる」って
ワケワカメじゃない??

以上の理由から、目次は常にオープンにしておくことが望ましいです。

関連記事を選ぶ基準は「ユーザー目線」を意識する

記事本文に関連記事を埋め込む場合、

『この記事を読むユーザーは、本当にその話題に関心を持つだろうか?』

を考えて設置していきましょう。

「そのトピックに関することだったら何でも貼っちゃえ」
「どれかがクリックされるだろう」
「クリックされますように…」

こういう考えで関連記事をいくら貼っても、期待するほどクリックは生まれないでしょう。

結果回遊率・滞在時間もそれほど伸びず、必要な情報を得たユーザーはさっさとあなたのブログを去ってしまいます。

例えば、「30代 ダイエット オススメ」で記事にたどり着いた検索ユーザーが求めているのは、当たり前ですが「30代にオススメのダイエット方法が知りたい」のニーズを満たす記事です。

そこに、「40代にオススメのダイエット法」を紹介しても

『自分には関係ない情報だな』

とスルーされてしまうでしょう。

どころか、何度もアンマッチな記事を進められれば、ストレスを感じて離脱のリスクも生じるかもしれません。

オススメしてお客さんに逃げられる、、、というのは一番やってはいけない行為ですね。

この問題を回避するためには、「そもそもこの記事を読むのはどんな人なんだろう」とターゲットの悩みや人となりをさらに具体的に想像することが大切です。

外出できないから自宅でダイエットをしたいのか?
効果的な食事方法やサプリを求めているのか?
多忙な中でも短時間でできるトレーニング??


「30代にオススメのダイエット方法が知りたい」という顕在化したニーズに加えて、ユーザー自身も気づいていない『潜在的なニーズ』を満たせるような“思いやり”こそが、関連記事のクリック率を高めるたった一つの方法です。

ユーザーが長時間滞在する「有益性の高いコンテンツ」だと検索エンジンに評価されるためにも、ユーザーの顕在的・潜在的なニーズを想像し、彼ら彼女らにとって「かゆいところに手が届くブログ」を目指しましょう。

リンク先の記事について文脈の前後で説明しよう

ただ関連記事リンクを記述すればOKというわけではありません。

1.ユーザーが記事をクリックする導線を作る(動機付け)
2.テキストリンクにはキーワードを含める

そもそも違うニーズの記事を紹介するのですから、その記事を読むことによってユーザーが得られるメリットや、とんだ先のページにどんな事が書いてあるかは大まかに触れてあげましょう。


また、テキストリンクに検索キーワードを含めることで、

検索エンジンのクローラーが遷移先のコンテンツの内容を把握できる
記事同士の関連性がしやすい「わかりやすいサイト構造」とアピールできる

上記のようなSEO効果が見込めます。

テキストリンクの良い例とだめな例

テキストリンクの良い例とだめな例

目次上や記事下に大量に関連記事を貼らない

ページ間のリンクのやり取りは、SEOの観点からも以下のような効果が期待できます。

アクセスが来ている・上位表示できている「Googleの評価が高い記事」からのリンクは、評価の低いページの信頼性を補強する効果がある

上記の理由からも、そのトピックに関する関連記事がたくさんあるからと言って、脈絡もなくベタベタと関連記事を貼るのは適切とは言えません。

複数の関連記事を並べる時も「狙い」を持つ

以下のような関連記事のリンクは、「どれを選んだらいいの?」とユーザーは迷子になってしまうかもしれません。

関連記事のだめな例

1つの記事から複数の関連記事へリンクを貼りたい場合は、その関連記事ニーズに対応したh2見出しを作成して、見出し内から適宜内部リンクを送ることでクリック率を高められるでしょう。

あるいは以下のように、

複数紹介する中で、「この記事を読んでいるユーザーはリバウンドの経験をしているはず。だからそのニーズを満たす関連記事に誘導しよう」と仮設を立て、読んでもらいたい記事をクリックしてもらえる導線を作ることも一つの方法です。

テキストリンクとブログカードは特徴を理解して使い分ける

ブログカードは画像とテキストがセットになった今流行の関連記事リンクとして人気ですが、旧来通りのテキストリンクと比べて特筆してクリック率に優れるわけではありません。

統計的データがあるわけではありませんが、テキストリンクのほうがクリック率は10%ほど高いと言われています。

以下に、テキストリンクとブログカードの特徴をまとめました。

テキストリンク
  • テキストの記述次第で様々なリンクを設置でき、自然な流れでユーザーをリンク先ページに誘導できる
  • 青文字にアンダーバーは「あ、別のページに飛ぶな」と馴染みがあり、違和感がない
  • キーワードにリンクを貼ることで検索エンジンが内容を理解しやすくなり、SEO効果が期待できる
ブログカード
  • 魅力的なアイキャッチでユーザーに訴求できる
  • altタグを記述することで画像検索流入を見込める
  • リンク先ページのタイトルが表示されるため、テキストを変更できない
  • 広告と似ているため、警戒されやすい

ジャンルや記事のテーマ、ターゲットとなるユーザーにもよるため一概には言えませんが、それぞれの長所と短所を理解して状況ごとに使い分けていきましょう。

サイドバーや記事下に余計な情報を掲載しない

アドセンス広告で収益化を図る場合、サイドバーや記事下の関連記事、最新記事などの内部リンクにも意識を払いましょう。

クリック数が収益に変わるアドセンスでは、

『広告がクリックされる>関連記事が読まれる』

優先順位は絶対にこれです。

関連記事を読んでもらうことページやサイトの評価が上がり、広告がクリックされなければ収益は伸びません。

トレンドブログで成果を伸ばしていくにあたって、内部リンクの重要度を以下に分類してみました。

これが絶対正解!というわけではありませんが、ぜひ参考にされてみて下さい。

重要度の高い内部リンク
  1. プライバシーポリシー
    ※必須
  2. お問い合わせ
    ※必須
  3. プロフィール
    ※無いよりあったほうが良い
  4. カテゴリー
    ※3クリック以内ですべての記事にアクセスできるように
  5. HTMLサイトマップ
    ※ユーザビリティの向上
重要度の低い内部リンク
  1. 新着記事
    ※5記事程度で良い。なくても構わない
  2. 人気記事ランキング
    ※ライバルに上位記事をパクられるリスクがあるので不要
  3. 月別アーカイブ
    ※不要
  4. メタ情報
    ※不要
  5. 次の記事/前の記事
    ※不要
  6. 広告ではない関連記事
    ※不要

トレンドブログの戦略・戦術的に、瞬間的なアクセスが集まれば細かいことはそれほど重要ではないかもしれません。

ただし、訪れたユーザーにとって有益ではない内部リンクや、広告がクリックされづらいサイトデザインになってしまわないよう、余計な要素は排除して整えていきましょう。

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