社会に出て働き始めると、必ずと言っていいほど耳にする「自己投資」という言葉。
30代になると仕事で「自己投資しろ」とよく言われたものですが、資格をとったり本を読むことや、ドラム式洗濯機を買うことが正しい自己投資とは言えません。
それらがもちろん悪いことではありませんが、それは枝葉の問題です。
僕は36歳で収入をもっと増やそうと思い立ち副業でブログを立ち上げたとき、独学ではなく「人から習う」ことに自己投資しました。
スキルアップは仕事や出世にも有効な手段と思われがちですが、下手をすると投資が結果に結びつくまでに時間がかかってしまうばかりか、途中で投げ出してしまうでしょう。
せっかくやるなら、効果的に自己投資したいですよね。
というわけで、この記事では以下のことについて書いています。
- 未来の自分のイメージは?
- そのために時間とお金をどう使うべき?
- 実行するために何をしたらうまくいく?
もし今あなたが「何に自己投資したらいいんだろう?」と迷われているなら、
「未来の自分にどうなって欲しいか」
このことをまず念頭に置いて、この先を読んで頂けたらと思います。
ブログビジネスに自己投資して人生変わった僕の体験談
ちょっと自分語りをさせて下さい。
僕は会社員時代インフラ系企業の中間管理職でした。
手取りは20万円くらい。3人家族の将来を考えるとあまりにも心もとなく、割と緊急で収入を増やしたいと考えていました。
生活のために仕方なく会社に行き、仕方なくサービス残業を重ね、仕方なくパワハラ上司と付き合っていく日々。
これまで「挑戦」や「努力」からずっと逃げ続けてきた僕は、どこかで自分自身を変えないとずっと辛いままだ、ということを悟りました。
そこで、ブログで収入を得ることが出来ることを知った僕は、会社員と並行して、副業で収入を得ることを計画。ブログで成果を出している人にやり方を教わり、寝る間を惜しんで試行錯誤を1年続けました。
独学で結果が出ない、もしくは果てしなく時間がかかることは、僕がまったくの未経験者であったことと、高校時代、塾に通ったおかげで大学に進めたという体験からも知っていました。
早く結果を出すためには、誰かに教わるのが一番なのは間違いないです。
投資した費用は、割と早い段階で回収できました。副業収入は8ヶ月で会社の給料を大きく上回ったからです。
目的のない貯金を蓄えてそのままの生活を惰性で維持するより、人生にゆらぎを起こすために自己投資した結果が、今の僕の自信を支えています。
自己投資の本質ってなんだろう
自己投資というとどんなものをイメージしますか?
- 資格や言語の勉強、ビジネス書、自己啓発書など勉強への投資
- ビジネススキル、マインドコーチングなど能力向上への投資
- 映画や美術鑑賞、趣味への投資
- ジョギングや筋トレ、ヨガなど健康面への投資
- ルンバ、ドラム式洗濯機、AIを導入して時間節約の投資
これらは全て、世間的に自己投資と言われているものです。
どれも人生を豊かにしてくれる素晴らしい自己投資だと思います。
そう、自己投資は生活を豊かにするためにやるべきなんですよね。
未来の自分=何が起きても自分自身を食わせていける力
つまり自己投資の本質とは、
「理想の自分を叶えるために投じる、お金と時間と熱意」
のこと。
生活を豊かにするためには、ある程度のお金と時間が必要です。(もちろん健康も)
だから未来の自分は、
「何が起きても自分で自分を食わせられる力」
というイメージを叶える存在であって欲しいと思いませんか?
大企業のリストラや吸収合併のニュースを見る度に、僕らが子供の頃に存在していた数々の「企業神話」はもはや教科書の中だけの話。
いつまでも会社に頼っていて大丈夫なのかな…という不安は多くの人が抱えているのではないでしょうか?
僕はブログを始める前、週4日、10キロのジョギングをして、月に1〜2回ほど登山を楽しんだり、アフィリエイトのセルフバックで小銭を稼いだり…。
それでも、根本的な解決はしませんでした。何をするにも「我慢」がついて回ってきたからです。
もっと言うと、副業で稼げるようになっても、サービス残業が無くならないし、収入が劇的に増えることもありません。日常の不満や不自由、不合理は、「自分or環境」を変えることでしか実現できないんですよね。
だから、「何があっても自分で飯を食えるスキルを持っている自分」を目指す。
今の働き方に「なんか違うんだよな…」と違和感を感じつつも、もう自分にはどうしようもないと諦めてしまう。自分を含めて、そういう人は少なくありません。
そんなの自分の人生が可哀想じゃないですか。
コンプレックスやネガティブな動機は、時としてものすごいエネルギーとなって自分の後押ししてくれます。
今の生活が「不」で満たされている人ほど、そのエネルギーを自己投資に一極集中させると、爆発的な行動力を生み出すことは往々にしてあるのも、人生の面白いところだと思うんです。
目的のない貯蓄は「死んだお金を抱えている」のと同じ
「何かあったときのために貯金しておきなさい」
小さい頃から両親にそう教わってきましたが、それは間違いだったと知りました。
極端な考え方かもしれませんが、目的が明確でない貯蓄や保険は、「自分に何かが起こるだろう」というネガティブな未来にお金をBETしているのであって、可能性を広げるものではないからです。
もちろん、病気や怪我に備えてある程度の蓄えをすることは必要。個人的には、「半年分あれば充分」です。半年あれば、僕は会社に頼らず自力で収入を立て直すことができる自信があります。
自分の可能性を信じて、今出来る最良の投資はなんだろう…?
そう真剣に考え抜いた結果、何となく貯金して薄っぺらい安心感で毎日をごまかすのではなく、「ブログで収入を得るために、自己投資しよう」という選択肢を選びました。
お金より大切な時間と熱意も自己投資には不可欠
本質的な自己投資は、お金だけの問題ではありません。
大学受験や就職活動で沸騰するほど頭を使った人は、未来のための自己投資が、お金よりももっと大切な人生の時間と、大きな熱意を必要とすることを覚えていると思います。
特に、30代になると20代の頃より時間が短く感じられるし、「もう今年が終わる…」という感覚は年齢を重ねるごとに相対的に加速していくのは間違いありません。
だから、3年ダラダラやる、ではなく1年で劇的に変わることを目指す。守るものが増えてくると、フットワークは確実に重くなりますから。
正直な話、「ブログビジネス」というまったく未知の世界で、自分の可能性を信じてコンサルタントに費用を払うまでにはかなり悩みましたし、家族にも相談しました。
でも、迷っている間も時間だけが失われていくし、変わるとすれば僕の「自己投資して変わろう!」という情熱の火が消えるだけ。
失敗を恐れて何もしない人生ほど、つまらないものはありません。
失敗はマイナスではなく、人生の経験という意味で+1です。それさえ避けてしまえば、ずっとゼロのままです。無風では船が進まないのと同じです。
自己投資の優先順位を決めよう
自己投資するには時間もお金もエネルギーも必要です。
なので、自分の持てるリソースを振り分ける先の優先順位を考えてみましょう。
誰もが皆、「お金はそこそこあればいい」と考えつつも、実際は「もっとゆとりが欲しい」と心の底では思っているはずです。
その「ゆとり」を、帰宅後のビールとスマホを楽しむ時間に充てるのか、自己投資や勉強など、未来のためのに充てるのかで、当然ですがその後の人生は圧倒的に差が出来ます。
それは筋トレでも語学勉強でも芸術鑑賞でも同じです。
お金と時間とエネルギーを投じた自己投資の結果、ちょっと先の自分の未来がどう変わるのかを想像してみて下さい。
このままの優先順位だと、ずっとこのまま
1年後、3年後、5年後の自分をイメージして下さいと言われた時、なぜか明るい未来を描けない人が多いのは、「このままの自分」で想像するから。
今までと同じ優先順位で生きていると、望んだ通り「そのまま」の未来が待っています。だから、よりよい未来を切り開ける自分へ投資する優先順位へ並び替える必要がありますよね。
10代の頃と違って、30代が「オールで朝まで遊ぶ」ができなくなってしまったのは、後先考えずにエネルギーを放出することができなくなったからです。
人は年齢とともにどんどん慎重に、無駄を嫌って行動するようになる傾向があります。
やるべきことを後回しにしてしまうと、いざやろうと思ってもエネルギーが枯渇してしまってなかなか腰を上げられない…ということも。
おまけに、本当に切羽詰まってから何かを選び取ろうとしても、その自己投資で自分は変われるかどうかの「覚悟」が決まらないままズルズルといってしまいます。
優先順位の決断と実行には、覚悟が必要です。なんとなく、だと挫折しやすいです。
居心地の良かった元の世界に戻りたくなってしまわないよう、習慣や環境を変えて、自分のやる気や覚悟を引き出す体制を整えるためにも、優先順位は常に意識して行動すべきです。
まとめ|自己投資して一番に叶えたいこと
僕はビジネスへ自己投資をすることで、最初は「月に数万円収入が増えればいいな」と考えていました。
でも、副業に勤しむ中で自問自答を繰り返していると、「この会社で本当に定年まで働いて納得できるだろうか?」と考えるようになりました。
それからの目標は、「会社の歯車で人生を終わらせないこと」が僕の自己実現の目標になりました。
もし自己投資で何をやったら良いのかわからない、という人は、
「どんな生活を送れたら、自分は幸せを感じるだろうか?」
と胸の内で問いかけてみて下さい。
そして、これからやろうとしている自己投資が、それを叶えるために最良の判断かどうかを考えてみて下さい。
失敗を恐れて何もしないつまらない人生より、「俺はやった!」と両手を掲げて人生を歩み続けたいものですね。
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