このページでは、僕のブログ添削の風景をお伝えします。
先日、メルマガでお問い合わせ頂いた方から、「アドセンス審査に落ちた」との相談を受けまして。
かなり具体的なご相談だったのでちょっとブログを拝見しました。
で、一次情報に基づいた記事を10数記事書かれているのは良しとして、基本的な記事の構成やジャンル選定に少々気にかかる点があったので、ざっくりとで良ければ、ということで記事添削をさせていただきました。
結果として、その方は添削を受けてリライトした後、一発で審査通過されました。
僕のアドバイスがどれくらいのインパクトがあったのかは 分かりませんが、せっかくなので少しでも知見をシェア出来ればと思い、今回特別に記事添削をさせていただきました。(公開については事前にご相談者様に承諾頂いてます)
もし、これを読まれている方で、今アドセンス審査に合格できない!とお悩みであれば、少しでもご参考になれば幸いです。
Hさんのブログの状況
今回のHさんの審査状況は、以下のとおりです。
Hさんのブログの状況
- ブログ立ち上げから2ヶ月程度のブログ初心者
- 新規ドメイン
- 記事数13記事
- カテゴリ:3つ(医療専門系、レビュー、書評)
- 医療関連職で30年近いキャリアがある
ざっくり、レビュー記事8記事程度、医療系3記事、書評1記事というコンテンツ構成。
最もボリュームのあるレビュー系カテゴリーは、2021年6月のアップデート以前から審査が厳しくなっている印象。だけに、そこが「有用性」に引っかかった可能性があるかもしれません。
何より、3記事ほど投入されていたYMYL系の記事は、審査ブログでは最も敬遠すべきテーマですが、記事を読んでみて、Hさんは「その道のプロ」としての専門性とキャリアがあり、十分に語る資格を持っていると感じました。
例えば、現役看護師の方が、ブログで医療系ワードをガンガン使い審査通過していた事例があります。金融関係に関するテーマ(投資、NISA、iDeCoなど)の記事で通過している事例も少なくありません。
なので、医療系キーワードが一律タブーなのではなく、語る資格がない人がYMYL領域を語るのがタブーなのではないかと推測しています。(あるいはタイトルキーワード選定が間違っている)
もっとも、専門知識がなくても「引用・出典」など情報の根拠を明示し、それに従って実践してみた、というコンテンツであれば問題ないのではないか、という仮説も一概には否定できないんじゃないかと思います。
さて、前置きが長くなったのでさっそく本題に行きましょう。
以下、添削内容ほぼそのままです
Hさん、こんばんは。Kazです。
先日はメルマガの返信ありがとうございました。
送っていただいたブログを拝見しました。
先に頂いていた3つのご質問と合わせて、僕の目線から改善ポイントをいくつかお伝えしていきますね。
【質問の答え】
まずはメールにあった3つのお悩みについてお答えします。
1.ジャンルについて
ジャンル選びはこのままでも特に問題ないと思います。
最近は雑記ブログの通過事例が非常に多いですし、「家の猫をひたすら愛する記事(200文字以下)」みたいなのが4つ含まれてるブログでも24記事で通った事例がありました。
カテゴリーは3つくらいに絞って、体験をベースに記事を構成しましょう。
2.リクエストしても断られるインデックス登録
インデックスリクエストは「検索エンジンに記事更新を伝えるためのもの」ですが、やらなくても3〜7日以内で勝手に巡回してるので特に問題はないかと思います。
もしエラーが出ているのであれば、エラー内容をそのまま検索窓にコピペしてみて下さい。それが一番確実な検索方法です。
とはいえちゃんと審査の結果が来ているということは、おそらく深刻な問題ではないと思います。
3.有料テーマ変更について
テーマ移行によって外観は多少崩れます。でも、テーマ移行自体は数クリックでできちゃう簡単なものですよ。
唯一、クラシックエディタを使用されている場合、SWELLなどのブロックエディタ前提のテーマを使用すると執筆画面の変化に少々手こずるかと思います。が、慣れますので大丈夫!
おせっかいかも知れませんが、これ以上記事数が増えるとテーマ移行が本当に大変になっちゃうかもしれないので、やっておくなら今のうちです。
テーマは、JIN、cocoon、SWELL辺りが個人的にオススメです。
僕はcocoon以外は所有してますが、ちょっと高いけどSWELLのデザインが美しいです。
ブログの添削結果をお伝えします!
前置きが長くなりましたが、これから記事の添削についてお伝えしますね!
ちょっとボリュームが多いと感じられるかもしれませんが、1つ1つ実践していけば大丈夫です。
Hさんのブログは、審査をクリアするライティングは既に備わっているので、
基本的なブログライティングのルールと、
- 独自性(あなたらしさ、あなただから言えること)
- 可読性(読みやすさ、わかりやすさ、操作しやすさ)
これらの基礎をしっかり身につけることで、審査通過の基準をクリアできるかと思いますよ!
サイト全体について
カテゴリーの「プロフィール」は削除しましょう。
「お役立ち情報」よりは、「◯◯の悩み」としてHさんのキャリアだから言えるアドバイス記事にしたほうが良いかと思います。
YMYLの問題はありますが、あなたが現役◯◯(職業は伏せておきます)であれば、
ヤフー知恵袋で「◯◯(Hさんの職業)」と検索してみて、医学的根拠が必要のないトピックに回答するつもりで記事を書けばOKです。悩みは知恵袋・Twitterなどで検索すると無限に出てきます。
Hさんの体験から語れることをピックアップしてみましょう。
ジャンルについて
グルメレビューはあってもOKだけど、増やしすぎないほうが通りやすい傾向です。
ただし、中小企業退職金の記事は、
・自分が困ったエピソード
・難しかった、失敗した、リアルな体験
これらが盛り込めない場合は非公開にしたほうが良いかなと思います。
理由は、行政の公式ページを見れば解決するものは評価されない可能性があるためです。
記事タイトル
記事タイトルは、「この記事を読むことでどんな悩みが解消されるのか」を35文字以内に簡潔にまとめることを徹底されてみて下さい。
例えば「◯◯の悩みを治したい」という記事であれば、『◯◯の悩みを改善する4つのポイントを〇〇歴◯年の私がアドバイス』のように、主旨(◯◯の悩みを改善)+具体性(4つのポイント)権威性(職歴)を簡潔に伝えるといい感じになります。
また、同じような言い回しのタイトルは、ブログ内でコピーコンテンツがあると認識されてしまうリスクがあるので、できるだけ避けたいところですね。
記事の構成について
見出しの使い方を改善しましょう。
h1見出しは「タイトル」ですので、記事内で使う際はh2から使うようにしたほうが良いです。
アイキャッチ下の冒頭文(リード文)は最重要項目
冒頭部分は記事で最も重要な部分です。ここを見て読者は読み進めるかどうかを判断しますが、記述がそもそも無い状況だと未完成な記事だと思われてしまいます。ですので、ここはしっかりと。
- この記事は誰のどんな悩みを解消するのか
- なぜ自分にそれを語る資格があるのか
簡潔にまとめて記事の概要を伝えましょう。
箇条書きについて
記事の各所で箇条書きの多用が見られます。(特にアフィリエイト記事にその傾向が顕著です)
厳密に言うと「箇条書きは文章ではない」ので、コンテンツとしての魅力を下げてしまいます。整列させる必要がある情報のみ箇条書きリストを使用し、普通に文章で書いたほうが良いですね。
また、文字の見やすさの目安は、「スマホで見て2〜3行くらい」を意識して改行、段落分けをしていくと可読性を上げることが出来ます。
記事内広告について
アフィリエイト広告は掲載しても構いませんが、あくまでも記事は体験ベース(買ってみた、やってみた、比較してみた、等)であることが大前提です。
どこかから引用してきたような記事、誰にでも書けるような記事は評価されにくいので注意してくださいね。
◆すべての記事は「あなただから言えること」ことをアピールしよう◆
<体験を伝えるためのヒント>
- なぜ買おうと思ったか
- どんな悩みを解消したかったのか
- いつ買ったのか(どれくらい使ったのか)
- 失敗談があればどんどん入れる
- 良かったところ
- 不満なところ
- どんな人にオススメしたいか
- 価格情報、購入先、購入時の注意点
居酒屋やファミレスで友人に教える時をイメージすると、硬さが抜けて個性が出やすくなりますね。ぜひやってみて下さい笑
終わりに
長々とご説明しましたが、全部いっぺんに理解しようとするとパンクしてしまうかもしれませんので、1記事ずつ試しに実践しながら覚えていくと良いですよ。(既存の記事も直していきましょう)
合わせて、最近審査を通過したブログがどんな事を書いているのかは、Twitterで「アドセンス審査 通過」でチェックすると見つけることが出来ますので、リサーチも兼ねて競合調査もやってみるといいかもしれません。
最後に、今の記事数で落ちても全く凹む必要はないですし、僕も30記事書いて5回目でやっと通った過去があります。笑
Hさんは独学でここまでブログを構築できているガッツと飲み込みの良さが素晴らしいので、ぜひ上記でお伝えした改善ポイントもご参考になさって再審査に挑まれてくださいね!応援しております!
それではまた!
Kaz
※編集後記
というわけで、無料添削の内容は以上です。
通常コンサルはSkypeのテキストや音声で行ってますが、「わかりやすさ」を伝えるためにあえて「ブログ記事」という形でフィードバックしました。
- 特定されそうな情報を伏せ字
- 誤字を2箇所修正
以外は基本何一つ手を加えてないそのままです。
装飾とかもっと凝れば見栄えは良くなるんでしょうが、そこは本質とは外れるので割愛。
その後Hさんのブログを拝見すると、ブログ記事の基本を抑えた構成・ライティングにバシッと改善され始めていました。元々ポテンシャルが高い方なので、再チャレンジを続けることで遠からず審査には合格できるでしょう。
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