2021 19 Jun すれ違う電車に乗って。 赤ちゃんと老人は似ている。と思う。 もう亡くなってしまったが、数年前、101歳になる義理の祖母を見舞った。 意識はあるものの、認知症が進んだ祖母。 天井を見上げる視線の行き先。黒目がちな瞳。小さな体。もごもごと動く口、よだれ、急に笑ったり。 人生が一本道ではなく折り返し地点から“還る”ものであるなら、きっと彼女たちは、始発と終電がすれ違う線路を走っているのかもしれない。行き着く先は一緒なのだ。 Tweet Copyright © KAZGRAPH All Rights Reserved.